2013年1月23日水曜日

「恋活」が恋を遠ざける理由


増殖する「○活」、背景に何が 「活」一字に新たな意味 

という記事。

「就活」にはじまり、「婚活」「朝活」「恋活」「妊活」と広がっていった「○活」という言葉をひもとく。
この記事では、「○活」浸透の理由のひとつとして、苦境を乗り切るための「軽いノリ」を挙げている。

20代~30代女性向けの記事を担当すると、取材の現場でも打ち合わせ中にも「恋活」という言葉がバンバン飛び交う。一方、「婚活」の登場回数は減っている。
ブームが一段落したからというよりは「“婚活”だとちょっと重たいので“恋活”ぐらいにしておきましょうか」と言われることが多い。
登場した頃は「結婚相手を探しています」より軽くてポップな言葉として重宝された婚活も、気づけば持ち重りする言葉になってしまった。

でも、その「恋活」も実態は決して軽いものとは言いきれない。
「恋人が欲しいけど、相手が見つからない」という焦りがありつつも、
周囲に悟られたくないという切実な思いが隠されていたり、
「恋愛したい気持ちはそこまで強くないけれど、“枯れている”と
思われるのもアレなので一応恋愛に前向きであることを示しておくか……」
というようなケースもある。

「○活」と称して、ちょっと面倒なことを「イベント」として捉えるのは
生活を楽しむ知恵でもある。単なる飲み会を合コンと称してみたり、
ただの集まりに「××部」と名付けて盛り上がるようなものかもしれない。
ただ、誰かと仲良くなるには“重たさ”を避けて通るのは、あまり得策ではない。

例えば、「誰かいい人がいたら紹介してほしい」という話が複数あって、
実際に“いい人”がいたとき、誰に紹介するかといえば、
やはり、「真剣に紹介してもらいたがっていた人」だ。
腹を割って話をしてくれた人の期待には応えたいという心理も働く。

一緒にいると楽しいとか、気が合うとか、仲良くなる理由は
たくさんあるけれど、仕事でもプライベートでも“とてつもなく
つらい現場を一緒に乗り切った相手”は忘れられない、大切な相手になりやすい。

思うように人間関係を深めずにいられるとき、いちばん最初にやるべきことは
“軽いノリ”をいったん手放してみることなのかも。

0 件のコメント:

コメントを投稿