2013年2月11日月曜日

「オタク」をめぐるモテフラグ


20~40代男性の過半数、「自分はオタクだと思う」 という記事。

過半数もオタクを自認してるのかーと思ったけど、よく見ると「完全にオタクだと思う」は8.1%と、1割にも満たない。「ややオタクだと思う」(24.1%)、「どちらかといえばオタクだと思う」(22.1%)という、消極的オタク自認派も含めての“過半数”だった。

よくあるアンケートマジック。100人中33人が「バレンタインデーに本命チョコレートをもらった」と言われても、そんなもんかーと思うけれど、「3人に1人が……」と聞かされると、ちょっとドキっとするようなものだ。

ただ、「ややオタク」「どちらかといえばオタク」を自認しそうな、ふんわりした“準オタク”層はたしかに増えている印象がある。彼らは中途半端な長髪にチェックのネルシャツ、ケミカルウォッシュのジーパンみたいな“いかにも”な恰好はしていない。ジャージを着ていても、それは中学校のジャージではなく、おしゃれジャージ。黒縁・びん底メガネではなく、こじゃれたメガネをかけてたりする。

「自分がオタクであることを周囲に言っていますか?」の結果を見ると、「聞かれたら言う」(51.8%)が半数を超えていた。“聞かれたら言う”ってどんなシチュエーションなんだろうなー。「アニメ好きなの?」と聞かれたら、正直に「好きです」と答える程度も含まれていそう。この数字の信憑性はともかく、以前に比べると、“オタク”を公言する人に会う機会も増えている。

「僕ごときがオタクなんておこがましい」という謙遜派もいれば、「オタクですみません……」と予防線を張るタイプ、ことさらに「俺ってオタクだからさー」と言い募る人まで百花繚乱。でも、いずれにしても、オタクのイメージはネガティブ一辺倒ではない。むしろ、人間関係にプラスに働くんじゃないか。

大好きなジャンルの話す姿を見るのは、それだけでけっこう楽しいものだ。話している内容も固有名詞もちんぷんかんぷんだったとしても、いい大人が夢中になって話している姿は可愛らしい。オタクだと自称しつつ、そのジャンルについて語るべき言葉を持っていない人に出くわすとガッカリするけれど、その人が「○○オタク」を標榜することで、どのような自分ブランディング(笑)を仕掛けようとしていたのか、想像を巡らすのはおもしろい。それこそ、本当に何かしらのオタクである人と一緒に分析・検討すると、これまで気づかずにいた鋭い視点からの指摘を聞けるという楽しみもある。

かつて、「結婚するならオタク男子が狙い目」という話が盛り上がったことがあった。「浮気しなさそう」「好きなことに理解さえ示しておけば、うるさいこと言わなさそう」など、ピュアさ&扱いやすさがメリットとして掲げられていたような記憶がある。

ピュアな分、女の邪念には敏感な人も多いし、どこまで扱いやすいかはともかく、「趣味に理解を示す」だけで喜んでもらえるという側面はある。未だに「アニメ好き」「マンガ好き」「鉄道好き」というだけで、「やだオタク、キモーい」と見切りをつける女性のみなさんが後を絶たないおかげで、思いもよらない好物件が残っているとかいないとか。

というわけで、初心者でもとっつきやすいオタク男子ベスト3をご紹介します。

1)マンガオタク 
「おすすめのマンガは?」と教えを請うだけで、話題が盛り上がる。いきなり何十冊にも渡る長編を勧める人はそうそういないけど、もし、心配なら「おすすめの短編マンガは?」と聞けばOK。

2)生活家電オタク
パソコンからオーディオ、各種家電の買い換えから配線、活用法まで相談に乗ってくれる。実用性が高く、相談して仲良くなるためのネタにも事欠かない

3)アウトドアオタク
気は優しくて力持ちタイプが多く、非常時にも頼りになる。制約のなかで何とかすることに慣れているため、発想が柔軟。早起きが苦にならない人向け。








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