岡山市が「桃太郎市」に? 香川県の観光PRに倣うという記事
1月29日、岡山市の高谷茂男市長が市の特設サイトに掲載された動画で、岡山市を「桃太郎市」に改名し、キャッチフレーズを「おしい!桃太郎市」にすると発表。前者は香川県の「うどん県」、後者は広島県の「おしい!広島県」をもじったものだったことから、批判や困惑を表明する声が相次ぎますが、じつはこれらは壮大な前フリ。
桃太郎市、実は「伝説の岡山市」 市長が改名宣言種明かし
市長は鬼に取りつかれていたが、市内の保育園で行われた豆まきに参加したおかげで、鬼が退散したという設定で、「伝説の岡山市」のキャッチフレーズで市の魅力をPRするキャンペーンを始めた。
桃太郎市騒動が起こる少し前、大分県が県内のキャッチフレーズを「おんせん県」を定め、商標登録。他県から反発を受けているというニュースが報じられた。
「おんせん県」にライバル温泉地“湯気”立てた
全国から批判が相次ぎ、県の公式サイトに釈明文を載せるなど、対応に追われた大分県。
<営利目的の第三者(他の都道府県は想定していません)が登録した場合などに、「おんせん県」の使用ができなくなったり、使用料が発生したりすることも考えられることから、大分県として保護的な意味合いで商標登録をしておいた方がよいとのアドバイスをいただきました>と説明し、
<各県の使用を妨げるという意図は一切ありません>というスタンスを表明。
なんとも言えない残念な感じが漂う。
「何かあったときのために、一応商標とっておきましょうかね」
「とりあえず、申請をするだけしておいて損はないでしょうな。ガハハハ」
みたいなやりとりが容易に想像できてしまうのだ。
一方、岡山市のPR戦略はまったく逆。もろ手を挙げて賛成されたとは、とても思えない。
もし、ぜんぜん反対の声がなかったとしたら、それはそれでびっくり。今回のPR戦略が
瞬間的な知名度アップにとどまるのか、それとも継続的な何かにつながるのかは
わからないけれど、“ダダすべり上等”で挑んだ姿勢は好感がもてる。
PR動画はかっこいいけど、内容はまあ、普通。でも、そう思ってしまうのは
それだけ前フリとしての一連の騒動がインパクトがあったからなのかも。
どうでもいいなあと思いながら、更新されるたびにのぞいてしまったり、
「またやってるよ……」と苦笑いしつつも、興味を抱いてしまう可能性は大いにある。
コラムニストの石原壮一郎さんが代表を務める「伊勢うどん友の会」もそうだった。
どんな話題にもゆるゆるふわふわ伊勢うどんをからめ続けて約半年。
失笑気味に「ホントに話題なんですか」と言われていた伊勢うどんが
Hanako1月24日号に載り、婦人公論でも話題になり、
東京新聞でも取り上げられていた。すごいな、伊勢うどん。
炎上マーケティングならぬ、失笑マーケティングとでも呼びたい活躍ぶり。
2月9日(土)には西荻窪で「1日限定・伊勢うどんカフェ」がオープン。
2月20日には都内某所で「伊勢うどんナイト」も開催されるらしい。
伝説の岡山市とともに、今後の動向に注目していきたいと思います。
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